ご挨拶
名誉院長ご挨拶
新型コロナウイルス感染症は、2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で全世界に広がりました。日本でも2020年1月に国内で初めて感染者が確認されて以降第1波から現在の第8波に至りました。
行動制限により生活がこの3年で様変わりしましたが、2023年3月13日からマスク着用は個人の判断に任されることとなり、徐々に行動制限が解除され、5月8日には5類に引き下げられます。しかし、医療・介護関係や高齢者・糖尿病などの合併症のある方々にとっては、マスク着用や手指消毒などは欠かすことができず、戸惑うところです。
当院の新型コロナウイルス感染症への取り組みとしては、2020年4月より発熱外来を開始、9月よりPCR検査機器の院内導入、11月からは新型コロナウイルス感染症患者の入院受け入れを開始いたしました。平時より感染対策に細心の注意を払っておりますが、今後とも引き続き職員一丸となって感染防止に努めて参ります。
大阪暁明館は、1915年創立以来、多くの方々ならびに地域の皆様のご支援を頂き、此花における医療・介護の中核として、地域医療の向上に貢献してまいりました。大阪暁明館病院は、「本院はキリスト教精神に基づく全人的医療を通して、地域住民が心の絆を実感できる病院を目指す」ことを基本理念として、医療スタッフと共に最新の医療機器と快適な療養環境の充実に努めて参りました。
2023年2月1日、旧大阪暁明館病院本院跡地に、総合医療介護施設あかつきを新たに開設移転いたしました。これからも急性期医療、介護・福祉までを統合した地域医療のさらなる充実をめざし、職員一同 心を一つにして地域の方々から「私達の病院」と呼んでいただけるよう努めて参ります。
私事ですが、1995年5月に大阪暁明館病院に赴任後、此花区の泌尿器科・血液透析を中心に従事してきました。2004年4月の院長就任後も在宅を含めて地域医療に携わってきましたが、2023年4月より名誉院長を拝命することになりました。地域の皆様から一層信頼され、心の絆を実感できる病院となるよう努めてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
大阪暁明館病院 名誉院長 坂 宗久
院長ご挨拶
大阪暁明館病院は、1915年(大正4年)に労働者の簡易宿泊所として大阪市此花区四貫島に創設された「大阪暁明館」を礎とし、軽費診療所の開設を経て1947年(昭和22年)に設立されました。以来、地域で70余年に亘り診療を行って参りました。2010年(平成22年)に大阪市立北市民病院が閉院となった後は、医療・介護サービスにおいて当地域の中核となる総合病院としての役割を担っております。
社会福祉法人大阪暁明館は、現在では病床数462床の大阪暁明館病院のほか、関連施設として介護老人保健施設あかつき、総合医療介護施設あかつき(透析クリニック、サービス付き高齢者住宅、地域包括支援センター、通所リハビリテーション施設等を含む複合型医療介護施設)、暁明館通所介護センターを此花区内で運営しております。その中心を成す大阪暁明館病院は、一般病床および産婦人科病床の他、HCU(高度治療室)、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、医療療養病棟、緩和ケア病棟などを有し、ケアミックス型病院として大阪市内でも有数の規模で幅広い医療ニーズに応えられる体制を整えております。24時間体制の救急患者の受け入れや、腎・泌尿器センター、心臓血管病センター、脊椎脊髄センターなども整備して高度な医療にも対応しています。2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の感染拡大にあたっては、此花区で率先して発熱外来や入院病床を設置し、ワクチン接種についても積極的に取り組んで参りました。
私自身は、産婦人科医として2015年に当院に赴任以来、当地域の出産や婦人科疾患診療に携わり、地域の皆様とのつながりを育んで参りました。医療を通じて患者様の笑顔が見られる事が何よりの喜びです。地域の皆様の健康を守る事が重要な使命であり、多くの方々に信頼され、愛される病院を目指して参ります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
大阪暁明館病院 院長 吉田 昭三