厚生労働省 新型コロナワクチンQ&Aより

Q:初回(1回目・2回目)接種後、新型コロナウイルスに感染した場合、追加(3回目)接種は必要ですか。
A:海外でも、新型コロナウイルス感染後の追加接種を推奨している国は複数あります。このような諸外国の動向や、現時点で得られているエビデンス等を踏まえ、感染後から追加接種までの間隔は、
暫定的に3か月を一つの目安としています。
既感染者に対する追加(3回目)接種については、諸外国では米国やカナダでは新型コロナウイルスに感染後も追加接種を推奨しており、フランスやドイツは感染から3か月以上経過後に追加接種を
可能としています。また、英国やイスラエルは初回(1回目・2回目)接種と追加接種を区別せず、感染後も接種し得るとしています。

一方、ワクチン初回接種完了者において、デルタ株の感染から2か月後のオミクロン株に対する中和抗体価は、3回目接種から10日後の中和抗体価と同等であったとの報告があり(※)、一般化する
だけの十分なエビデンスがあるわけではないものの、感染から2か月以内に追加接種することのメリットは少ない可能性が示されています。

このような諸外国の動向や、現時点で得られている科学的知見等を踏まえ、厚生労働省の審議会において議論された結果、初回接種完了者における感染後の追加接種までの間隔については、暫定的に
3か月を一つの目安とすることとされました。ただし、この場合も、追加接種は2回目接種から6か月が経過している場合に限ります。
(例:2回目接種から4か月後に感染した場合、追加接種は2回目接種から7か月後が一つの目安となります。)

なお、感染から回復後、期間を空けずに追加接種を希望する方についても、引き続き接種の機会を提供していきます。

(参考資料)
既感染者への新型コロナワクチン接種に関する諸外国の対応状況等(第30回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)
※:Cell. Published online Jan 2022
(SARS-CoV-2 breakthrough infections elicit potent, broad, and durable neutralizing antibody responses)