循環器内科
こんな症状の時はどうしたらいいの?
胸が痛い、圧迫される、もやもやする
心臓を栄養する血管の狭窄である狭心症を疑います。われわれがそれで気にするのは、「動いているとき」か「安静時」か、最近起こったものか、昔から時々あったものか、短時間か長時間か、という点です。これらの情報を聞いて、診断の急ぎ具合を考えます。
ドキドキ(動悸)がする、脈がとぶような感じがする
人間の心拍数は一般に1分間に60-100回です。興奮したり運動すれば120,130回ぐらいになることもありますが、時々スイッチが入ったように200回を超える人がいます。これは発作性上室性頻拍の可能性が高いです。全身がだるくなり、あっ、来た、と思うと座り込んだりする人もいます。ただひどくて失神する人もいます。
息が苦しい
特に夜に息が苦しくなり、外の窓を開けてみたりする人もいます。横になるより座り込む方が楽な場合は、心不全の可能性が高いです。心エコーなどで精密検査をした方がいいです。ほかにも、足や下半身がむくむという場合もあります。
肩がこり、首筋が張る、頭が痛い
夕方などにこれらの症状が起きる人がいます。これは高血圧かもしれません。症状のあるとき血圧を測ってみてください。普段よりも30、40以上高ければその可能性があります。血圧が140以下なら、整形外科の病気でしょう。
歩くと足が痛くなる
安静時には症状はなく、歩き始めると100m程度で、足が痛くなり歩けなくなる。これは足に血が通っていないかもしれません。足に行く血管の狭窄で生じます。姿勢で痛みやしびれの程度が変わる場合は、血圧が原因とは考えにくいです。整形外科を受診してみてください。
足が腫れる
膝の筋肉の部分が腫れて痛い場合、足の静脈に血栓ができている場合があります。エコーで確認した方がいいです。放置すると肺まで飛んで行って命にかかわることがあります。
検診で心電図異常で引っかかった、でも症状はない
心電図は小さな心臓の変化を調べることができます。症状がなくてもその異常をはやく見つけることができます。精密検査をしてください。