産婦人科
診療内容
妊娠・出産について
常勤医師4名および複数名の非常勤医師で対応しており、当直業務を含む24時間体制で診療しています。妊婦健診では看護師、助産師によるきめの細かい保健指導を行っており、妊娠に関する不安な事、聞きたい事に対して十分な時間をとって説明するようにしています。大阪市をはじめとした妊婦健診の各種クーポン券をご利用いただく事ができ、経過に問題がなければ健診時の費用負担はほとんどありません。健診では医師による胎児エコー検査を実施しており、4D超音波検査も追加料金なく受けていただくことができます。
詳しくはこちらもご覧ください。
大阪暁明館病院「産婦人科 出産のご案内」
インターネットでの診療予約・予約変更・キャンセルについて
インターネットにて診療予約・予約変更・キャンセルの受付を開始しました。(産婦人科・小児科)
インターネット予約サイトはこちら ⇒ https://webyoyaku.gyoumeikan.net
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診療担当表
産婦人科
*女性医師
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 1診 | (産科・婦人科) 梶原 |
(産科・婦人科) 吉田(昭) |
(産科・婦人科) 前原 |
(産科・婦人科) 前花* |
(産科・婦人科) 吉田(昭) |
(婦人科) 松浦* |
2診 | (産科・婦人科) 前原 |
(産科・婦人科) 松浦* |
(産科・婦人科) 大西 |
(産科・婦人科) 梶原 |
(産科・婦人科) 大西 |
||
午後 | 2診 | 産後健診 交代制 |
分娩予約、その他お問い合わせについて
産婦人科外来にてお電話でのご相談を承っております。
平日 13:00~16:00の間に下記へお電話ください。
電話番号:06-6462-0261(代表)
子宮がんについて
いわゆる「子宮がん」には、子宮の出口付近にできる「子宮頸がん」と子宮の奥の方にある子宮内膜にできる「子宮体がん」があります。子宮頸がんは、以前は発症年齢のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性にも増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。初期にはほとんど症状が出ませんが、検診で発見される可能性がとても高いため症状がなくても2年に1回は検診を受ける事をお勧めします。子宮頸がん検診は短時間で終わり、痛みもあまりなく受けることができます。 ※大阪市内にお住まいの方は自治体からの補助があるため、2年に1回に限り400円程度の自己負担額で子宮頸がん検診を受けることができます。当院に初めて来られる方でも予約できますので、詳しくは検診センターにお問い合わせください。 一方、子宮体がんは初期症状として不正性器出血があり、診察の際の超音波検査で子宮内膜に異常を認めます。閉経期以降に多いとされていますが、最近では30歳代で見つかるケースもあり、不正性器出血がある方は是非受診して検査を受けて下さい。
月経(生理)の悩みについて
月経痛(生理痛)がひどくて日常生活に支障が出るようになった、月経の時の出血が多くて困る、といった症状がある場合、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている場合があります。産婦人科の診察では内診、超音波検査、必要に応じて血液検査やMRI検査などを用いて病状を正確に把握する事が出来ます。ホルモン治療(ホルモンの含有量の少ない薬も使用できます)、漢方薬、手術など、症状を緩和する方法は数多くあります。 また、月経がなかなか来なくて数か月に1回しかない、あるいは周期が短くて頻繁に来る、などでお悩みの方もおられます。適切なホルモン治療や漢方薬で症状の改善が期待できます。 当科ではお一人おひとりに合った、最適な治療法を相談しながら決めています。
更年期障害について
女性は一定の年齢になると女性ホルモンの分泌が急激に低下して閉経を迎えます。この閉経の前後の時期に、顔がのぼせる、汗が出る、肩がこる、動悸がする、眠れない、気分が落ち込む、などの症状が出てくる場合があり、更年期障害と呼ばれています。更年期障害はだいたい45歳~55歳ぐらいの時期に起こりますが、症状の多くはホルモン剤や漢方薬、他の薬剤で大幅に改善させることが可能です。また、別の疾患が隠れている場合もありますので、適切な検査を受ける事が重要です。当科では日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医が診察しており、更年期障害の診療も積極的に行っています。
不妊症について
結婚して、赤ちゃんが欲しいと思って努力してもなかなかできない場合があります。不妊カップルはいまや5~10組にひと組と言われており、晩婚化、晩産化がそれに拍車をかけています。不妊症は女性だけでなくご夫婦の悩みですので、女性側の検査(基礎体温測定、ホルモン検査、超音波検査、子宮卵管造影など)だけではなく男性側の検査(精液検査)も必要です。治療は排卵誘発剤や、人工授精のほか高度補助生殖医療(体外受精など)がありますが、当科では不妊症に関する相談や諸検査と人工授精などの一般不妊治療まで対応いたします。
婦人科疾患手術について
当科では、できる限り患者さんにとって負担の少ない手術を追求しています。
「できるだけ小さな傷で」「できるだけ短期間の入院で」「安全に」手術を行います。
良性疾患では、できる限り従来の開腹手術を避け、腹腔鏡や子宮鏡での手術を選択するようにしています。
腹腔鏡下手術とは、下腹部を中心に数か所小さな穴を空けて内視鏡や鉗子を用いて手術を行う方法で、開腹手術に比べて術後の痛みや発熱などが格段に少なく、社会復帰も早くできます。また、術後の傷も目立ちにくいため、美容の面からもメリットがあります。
腹腔鏡下手術では従来にくらべ高度な技術が必要ですが、当院では異所性妊娠(子宮外妊娠)、卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮筋腫などの良性疾患ではほとんどのケースで腹腔鏡下手術で治療することができています。2024年4月からは手術支援ロボットda Vinciを導入し、ロボット支援下子宮全摘術も行っています。
子宮鏡下手術は、子宮の内腔にできたポリープや筋腫を取り除く手術です。電気メスが装着された子宮鏡を用いて行うもので、あまり大きな腫瘍に対する手術には向きませんが、対象となる疾患をきちんと見極めればお腹に傷をつけることなく手術を終えることができます。
当科では妊娠や出産も扱っているため、術後に妊娠を考えている方でも術後の妊娠する能力(妊孕能:にんようのう)や妊娠した際には出産までフォローアップすることができます。
手術の入院期間について
標準的には下記のように推奨しています。
腹腔鏡下手術
卵巣の手術:手術前日に入院し、術後4日目に退院(合計6日間入院)
子宮の手術:手術前日に入院し、術後5日目に退院(合計7日間入院)
子供や家族の世話が心配、できるだけ仕事に穴をあけたくない、ペットが心配・・・等の理由で、これよりも短期間での入院に済ませたい、というご希望があれば個別に配慮いたします。
詳しくは外来受診時に担当医にお伝え下さい(最短では、入院日を含め3日間(2泊3日)で退院された方もおられます)。
診療統計
開設以来、下記のような内容で手術を行っています。腹腔鏡手下術中に開腹手術に移行したケースは7例ありましたが、いずれも腹腔内の癒着が高度であったためでした。
総手術件数 | 1358件 |
①腹腔鏡下手術件数 | 946件 |
腹腔鏡下付属器手術 | 420件 |
腹腔鏡下子宮全摘術 (ロボット支援下手術3件を含む) |
303件 |
腹腔鏡下子宮筋腫核出術 | 149件 |
腹腔鏡下子宮外妊娠手術 | 50件 |
その他の腹腔鏡下手術 | 24件 |
②腹式単純子宮全摘術(良性腫瘍) (腹腔鏡からの開腹移行例7件を含む) |
20件 |
③腹式単純子宮全摘術(悪性腫瘍) | 4件 |
④腹式付属器摘出術(良性腫瘍) | 9件 |
⑤複式子宮筋腫摘出術 | 2件 |
⑥腟式子宮全摘術(良性腫瘍) | 1件 |
⑦腹式付属器摘出術(悪性腫瘍) | 2件 |
⑧卵巣悪性腫瘍基本術式(境界悪性含む) | 11件 |
⑨卵巣悪性腫瘍根治術 | 6件 |
⑩子宮体癌根治術(悪性腫瘍・開腹) | 3件 |
⑪骨盤臓器脱(子宮脱など)手術 | 28件 |
⑫子宮頸部円錐切除術 | 217件 |
⑬その他(子宮鏡、外陰部手術等) | 109件 |
※ 2013年4月~2024年6月
医師紹介
院長
吉田 昭三
-
出身大学 奈良県立医科大学(1995年卒) 略歴 1995年 奈良県立医科大学附属病院
1996年 済生会奈良病院
1997年 大阪府立羽曳野病院
1998年 奈良県立医科大学附属病院
2002年 奈良県立医科大学 助教
2002年 奈良県立医科大学附属病院 NICU 助教
2003年 奈良県立医科大学 助教
2005年 同 産婦人科外来医長
2011年 同 医局長
2014年 同 講師
2015年 大阪暁明館病院産婦人科 部長
2023年 大阪暁明館病院 院長資格 医学博士
日本産科婦人科学会指導医・専門医
母体保護法指定医
日本婦人科腫瘍学会専門医
日本女性医学学会女性ヘルスケア指導医・専門医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
手術支援ロボットda Vinci術者認定
日本性感染症学会認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本性感染症学会代議員
大阪市此花区医師会理事
大阪母性衛生学会理事
緩和ケア研修会修了専門分野 婦人科腫瘍学
生殖・内分泌学所属学会 日本産科婦人科学会
日本婦人科腫瘍学会
日本癌治療学会
日本産科婦人科内視鏡学会
日本女性医学学会
日本性感染症学会 など
産婦人科 部長
梶原 宏貴
-
出身大学 奈良県立医科医科大学(1998年卒) 資格 医学博士
日本専門医機構認定産科婦人科専門医
日本産科婦人科学会指導医
母体保護法指定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本医師会認定健康スポーツ医
手術支援ロボットda Vinci術者認定
緩和ケア研修修了専門分野 産婦人科全般
腹腔鏡手術所属学会 日本産科婦人科学会
日本産科婦人科内視鏡学会
近畿産婦人科学会
日本女性医学学会
日本婦人科ロボット手術学会 など
産婦人科 部長
前原 将男
-
出身大学 奈良県立医科大学(1997年卒) 資格 日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
緩和ケア研修修了専門分野 産婦人科全般 所属学会 日本産科婦人科学会
産婦人科 医長
松浦 美幸
-
出身大学 奈良県立医科大学(2010年卒) 資格 日本産科婦人科学会指導医・専門医
日本専門医機構認定産婦人科専門医
母体保護法指定医
日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
手術支援ロボットda Vinci助手認定
新生児蘇生法「専門」コース修了
緩和ケア研修会修了専門分野 産婦人科一般
腹腔鏡手術所属学会 日本産科婦人科学会
日本産科婦人科内視鏡学会
日本内視鏡外科学会
日本女性医学学会
産婦人科 医員
大西 俊介
産婦人科 医員
山尾 佳穂
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出身大学 奈良県立医科大学(2015年卒) 資格 産婦人科専門医
母体保護法指定医
NCPR Aコース(専門コース)修了専門分野 産婦人科一般 所属学会 日本産科婦人科学会
日本女性医学学会
日本産科婦人科内視鏡学会 など